City in a Bottle

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/09/13

City in a Bottle

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何かしらの脅威に対抗する手段、所謂「対策カード」の歴史は古い。

 

何せ、「アルファ」の時点で《赤霊破》《青霊破》、《防御円》サイクルなどの色対策は存在していた。

 

さらにカードが増えるにつれて、特定のカードがトーナメントシーンで隆盛を誇るようになると、その支配力を緩めんがためのカードが意図的にデザインされることもある。

 

例を挙げれば《リシャーダの港》に対する《テフェリーの反応》《サーボの網》、フェッチランドや土地サーチに食らいつく《トンネルのイグナス》、《墓所這い》《瞬唱の魔道士》に対する《灰の盲信者》などなど。

 

対戦ゲームである以上「○○で絶対勝ち」というのは可能な限り少ない方が良い。

 

ゲームにバランスをもたらすためには、多少露骨なカードも必要になってくるのだろう。

 

その点で言えば、今日の1枚《City in a Bottle》は露骨も露骨、大露骨。

 

何をメタったカードなのかって?これは「アラビアンナイト」そのものをメタったカードである。

 

その効果は「このカード以外のアラビアンナイト・エキスパンションのトークンでないパーマネントが戦場に出る度、それを生け贄に捧げる。

 

アラビアンナイト・エキスパンションのカードはプレイできない」というもの。

 

効果範囲の幅が広すぎる驚きの対策カードだ。

 

確かに「アラビアンナイト」は初のエキスパンションであり、そこに収録された強力なカード達が基本セットのカードを完全に食ってしまい、さも「アラビアンナイト」限定構築が基本だというような状況は好ましくない。

 

そのため、「アラビアンナイト」に収録されたカードがどれだけ強力で絶対的なものであったとしても、根っこの部分から対策出来るカードをデザインした、という経緯は理解できる。

 

しかしこれは「何を言ってるんだ?」と目を疑うレベルのクレイジーなカードであることには違いない。

 

盤面に触れるカードではないがポンと2ターン目に出されたらたまったもんじゃなかっただろう。

 

乱闘騒ぎになってもおかしくはない。

 

このカードはさすがに「メチャクチャ」判定を受けたのか、後に作られたエキスパンション・メタカードはもっと緩いものとなった。

 

ちなみに「アラビアンナイト」のカードの多くは我々の世界でいうアラビアンナイト・千夜一夜物語を元にデザインされているカードがてんこ盛りであるのだが、このカードはSandmanという漫画をモデルにしているらしい。

 

この漫画の一幕で、アラビアンナイトの夢・物語を永遠に続くものとするべく瓶詰にする展開があるのだとか。


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